特定医療法人北九州病院

北九州総合病院

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■ 施設名称 北九州総合病院 ■ 所在地 福岡県北九州市小倉南区
■ 病床数 360床 ■ 外来患者数(日) 416人
■ 平均在院日数 15.4日 ■ 救急車台数 90台
■ 診療科目 一般内科・消化器内科・循環器内科・呼吸器内科・糖尿病内科・透析・膠原病内科・血液内科・一般外科・消化器外科・脳神経外科・整形外科・形成外科・泌尿器科・救急科・産婦人科・麻酔科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科・小児科・放射線科・病理診断科

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北九州総合病院 院長/ 永田直幹 氏

北九州総合病院 院長/ 永田直幹 氏

2,645床を持つ西日本有数の病院グループ、北九州病院グループ。その中で唯一の総合病院である北九州総合病院院長の永田直幹氏に、医師の教育とこれからの地域医療についてお話を伺いました。

編集長

永田先生は大学でのご勤務を経て、民間医療法人へと歩んでこられましたが、教育における大学病院の良さや、民間病院の良さなど感じられることはありますでしょうか。

やはり様々な症例を診ることができるのは大学病院の良さです。そして自分の興味がある分野をより深く学び、専門性を高めることができます。 僕がいた産業医科大学は新設の大学だったこともあり、より自由に専門分野を勉強する機会がありましたね。 ただ古くからある大学病院などは専門分野の領域化がはっきりしていて、総合医局ではないので他の専門分野への相談がしにくいということは残念です。 大学病院も目先の人手確保ではなく、研修医達をもっと学ばせるために外部へ送り出すようにするべきだと思いますね。外部で学び総合的な医療を身に付けてから大学病院へ戻り、専門をより深めていく、そういう形が理想形ですよね。 当院の教育のいい所は、指導医のもと後期研修医が初期研修医を教育するという屋根瓦方式を採用し、初期研修医には早い段階から多くの経験を積ませ、後期研修医は教えることで成長できることです。だから2年目になるとぐんと伸びる人が多いです。 僕が父親によく言われたのが『1回見れば手術はできるが、見たことないオペはとても難しい』ということでした。つまり、1例でも多く手術を見て執刀することが成長への道なんです。どんな症例でも100例くらい経験すれば自分の物になります。当院では簡単な手術は全て研修医が執刀しますので、あっという間に上手くなりますよ。この件数を大学病院のシステムで経験しようと思ったら10年くらいかかっちゃいますけどね。


北九州総合病院
編集長

永井先生は現在内視鏡外科医としてご活躍されていますが、外科医としての修練や最先端の医療を習得することについても伺えますでしょうか。

当院では現在、ほぼ全ての症例に対して腹腔鏡手術を適応しています。もちろんそれしかしないという訳ではありませんが、救急で運ばれてきた患者さんでも、まず内視鏡で検査をして、そのまま必要があれば処置します。また、その検査で必要だと判断すれば開腹手術を選択します。 また、内視鏡手術というのは患者さんにとって優しい術式というだけでなく、これを学ぶ者にとっても良い点は、開腹手術と違って全ての手術の中がカメラに大きく映し出されることです。解剖のやり方や鉗子の動き等も全て分かります。さらに、機械の進歩もどんどん進んでいますので、僕たちが10年かかって覚えたことが、当院の研修医たちは2年でできるようになります。昔とスピード感が違います。外科医になりた人は技術を身に付けたいと思っていますから、たくさんモニターで手術を見学して、早くから執刀させるのが一番です。

編集長

外科のスペシャリストを養成するためにはジェネラルな外科医であることが前提だと思いますが、どのような教育が必要だとお考えですか。

今、僕が危惧していることは様々な専門に分かれていることで、例えば大腸がんの手術中に胆石が見つかったからと言って、胆石の専門医が手術に入るんですよ。おかしいですよね。 外科医であればその程度の手術はその場で対応できて当たり前です。 スペシャリストになることは大切ですが、それは総合的にある程度何でもできた上で、専門分野の治療もできる医師がスペシャリストです。 専門分野の手術しかしないとなれば、一般病院なら多くても年間50~100例くらいしか執刀できません。外科医は簡単な手術から難しい手術まで多く経験することで上手になるのに、そんな数でスペシャリストとは言えませんよ。質を保つ、向上させるには量を確保して経験を積む必要があります。 ある程度上の先生は専門に分かれてもいいでしょうが、若い医師は専門に分かれず経験を積み、総合的に診られるようになることが重要です。 当院は部長クラスの先生でも、専門分野に捉われず様々な疾患を対応しています。


進む「地域医療」の現場
オペの様子
編集長

永井先生はこの病院に来られて4年が経ちますが、北九州エリアにおける役割や地域医療への取組み、今後の方針などどのように考えておられますか。

グループで唯一の急性期病院で救命救急センターもありますので、患者さんが満足する医療を提供したいと考えています。 得意じゃないから診なかったという医療が一番嫌なんです。自分たちにできない医療であれば、できる人を紹介すればいい。患者さんは知らないのだから僕たちができる人を教えてあげるべきです。患者さんに隠し事をせず、患者さんが満足できる医療を提供したいですね。 次に地域の先生方とコミュニケーションを取りたいと考えています。 地域包括ケアを進める中で、開業医との連携は重要です。 今、国が推進している在宅療養へのシフトにより、主治医となる開業医の負担が増す傾向です。特に開業医の負担が増す夜間や休日、緊急対応の部分を当院が補完的診療を担うことが役目だと考えています。そして、紹介された患者さんをまた彼らに戻すということが大切だと思っています。 そのために日頃から患者さんの情報を交換ができるようなシステムづくりを現在は進めているところです。 また、当院は災害拠点病院であり、新築移転後はエネルギー供給に強くなるため、都市ガスを使った「コージェネレーション(熱電併給)システム」を導入して、エネルギー供給がストップしても72時間は自力で活動できる「災害に強い病院」を目指していきます。 新しい病院は駅前再開発地域のフロントに面して建ち、まさに新しい街の「顔」として、地域住民に親しみやすく、何より「もし何かあったら」、そんな時に近くにあれば心強い存在になれるように頑張りたいと思います。

2016年5月には城野に駅直結型の新病院が完成予定。 街の活性化と共に地域住民が安心して暮らせる街づくりに、北九州病院グループへの期待は高まります。


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