医療法人社団 公仁会

大和成和病院


SPECIALIST
大和成和病院 院長 倉田 篤氏

自分の出番が回ってきた時に 最大の力を発揮するために
日頃から修練する。それが医者としての責任。

心臓・循環器に特化しながらも地域密着医療を提供している大和成和病院。

病院長の倉田先生は心臓外科医でありながら、総合診療をモットーに患者に壁を感じさせない優しい笑顔で患者と向き合っています。

大和市(神奈川)の住宅街に佇む99床程の病院が専門単科病院として支持され、生き残ってこられた理由を伺いました。

浅田レディース駅前クリニック 院長 浅田義正氏

大和成和病院

院長 倉田篤氏

豊かな緑に囲まれた大和成和病院

豊かな緑に囲まれた

大和成和病院

ハイビジョンモニターが8面配置ハイブリット手術室

ハイビジョンモニターが8面配置

ハイブリット手術室

院長 倉田篤氏

院長 倉田篤氏
インタビューの様子

院長 倉田篤氏

院長 倉田篤氏
インタビューの様子


SPECIALIST STEP UP
大和成和病院の外観
編集長

まずはこの地で専門病院をスタートした経緯と、心臓外科という専門領域においてのニーズについてお聞かせください。

院長

元々は二次救急指定病院として地域住民の健康を支えるためにスタートした病院でした。
その後1996年に、先々代院長の南淵先生と私が赴任し、心臓外科を立ち上げたことが始まりです。 我々がここでスタートさせた理由は、当時心臓のバイパス手術は死亡率の高い時代でしたので、患者さんに優しい手術はないのかということと、低侵襲手術が民間病院でできるのかという実験的な試みでもありました。
それがとても好評で心拍動下冠動脈バイパス手術が急速に全国に広まりました。民間病院でもこういうことができるんだぞということを示せたと思っています。
医療ニーズとしてどう患者さんを集めたかというと、循環器内科では同じ頃カテーテルインターベンションが普及しだした頃で、カテーテル治療と我々のバイパス手術をタイアップさせることで患者さんを集めることに成功しました。

オペ室
編集長

同じ心臓を扱う循環器内科と心臓外科との関係とはどのようなものなのですか。

院長

我々は共に補完関係にあり、お互いを信頼して患者さんの治療を両者で完結できるようにタッグを組んでいます。外科治療が終われば内科にお戻しして、新たな治療や対策を始められるようにすることが外科の役割だと思っています。心疾患はあるポイントだけを改善して治るものではなく、生活する中で機能が落ちてくる度に元に戻しつつ、患者さんを長く支えていくというのが循環器・心臓外科の治療です。ですからそれぞれの局面で循環器内科が前面に出る時、心臓外科が前面に出る時という風に表裏一体となっていくことが本来の関係だと思っています。 また、スピードが必要になりますので、普段からのコミニュケーションと信頼がなければ、表と裏を即座に入れ替わることができません。お互いを信頼できなければいつまでも入れ替われないので、患者さんに不利益を与えてしまうことになります。それは絶対にあってはいけないことです。

循環器内科と心臓外科との理想の関係を構築
編集長

大和成和病院では循環器内科と心臓外科との理想の関係が構築され、表裏一体となって医療を進められていますすが、一般的にはそれぞれの領域を守る性質があるようにも見受けられます。

院長

確かに難しい点はあります。常にコミニュケーションをとるようにと言っても、フロアが違い病棟が違えば会話は減ります。すると他の科目や患者さんの情報を共有することは難しくなります。昨今言われるチーム医療というのは正にこのことだと思います。内科・外科だけでなく、看護師やコメディカルも含め、まずお互いを知り、同じ物を見つめ、同じ物の先を見つめるということです。現在と未来を、お互いを見つめることで、今何をすべきで今後どうするべきなのかを常に考え、次に起こるだろう予測も共有する。そうすればいつ自分達が表になるのか、お互いが分かります。これが全ての患者さん、全ての病気に対して行われれば自ずとチーム医療が可能になると考えます。 これはとても難しいことです。一番簡単なことはごちゃ混ぜにすることです。要するに病棟も科目で分けない、循環器内科も心臓外科も同じ病棟に患者さんを入院させます。科目ではなく機能で病棟を分けるようにしました。こうすれば自分の担当患者さんの隣にいる患者さんのことが気になりますし、自然と情報を共有し、それぞれが多角的な見方ができるようになりますよ。


編集長
04.チーム医療と並んで地域医療というのが注目される時代ですが、専門病院と言うと地域医療からは少し離れた立場とも思われがちですが、
専門病院として地域医療との関わりをどうお考えですか。
院長

私は大学病院と循環器専門病院でしか経験がなく民間病院に移ってきましたから、地域医療をここで初めて目の当たりにしました。ですから心臓外科でありながら何でも診るというスタイルが身に付き、言わば総合診療科のようにあらゆる患者さんの症状を診ていました。自分の中で強迫観念のように、”患者さんの質問には小さくても何かしらの回答をしなければならない”という想いからです。分からなくてもなぜ分からないのかを説明しないと患者さんは納得してくれません。この姿勢を変わらず続けているので、今も1500名程の患者さんを受け持っています。 専門単科病院を民間病院でやっていくということは、実はそういう対応もやっていかなければいけません。大学病院とは全く違います。自分たちが患者さんに対して何でも答えられなければ、患者さんはどんどん離れていきます。全てがMAXでできなくても答えられる準備はしておかなければいけません。自分達の知識、技術を集めて組み合わせて回答する。そういうことが100床程の民間専門病院に求められていることだと思います。 ただ、循環器という狭い領域で地域医療に貢献できる範囲は限られていますが、地域から求められる幅広い心疾患や、それが疑われる二次救急という面で貢献していきたいと考えています。 地域包括ケアシステムの流れの中で、専門治療を求める患者さんが組み込まれてしまえば、このシステムにも矛盾が生じる可能性があると予測しています。今後起こりうる医療改革で全ての病院が変遷を遂げるでしょうが、そうした時に我々は循環器専門病院として患者さんのニーズに応えられる病院であり続けたいとも考えています


編集長
05.心臓外科の若手医師からは、なかなかオペをさせてもらえないと言う声も聞きますが。
どうすれば倉田先生のようなエキスパートになれるのでしょうか。
院長

どうすれば患者さんに自分をアピールできるか、信頼され手術を任せてもらえるか、ということを常に試行錯誤して考え続けなければいけません。目標を達成するためには自分のスキルを上げる必要がありますので、自ずと学会発表や研修に行ったり自ら勉強します。そのように日々真剣に立ち向かっていれば、症例件数は問題になりません。
誰もが数多くのオペに立ち会える訳がありません、自分の出番が回ってきた時に最大の力を発揮するためにも、日頃から修練する、それが医師としての責任だと思います。



院長 倉田篤氏

100床程の病院ながらその実績と、患者さんからの信頼が大きな大和成和病院。
それは専門領域以外の相談にも親身に相談に乗り、患者さんの不安に答えてきた誠実な病院だからこそ。
インタビューの最後に倉田先生は
『患者さんもスタッフも、ここを通過して次の夢を叶えてくれることが、この病院が正しいことをしてきた証になる。』
と仰っていたのが印象的でした。


SPECIALIST+
メディカルトピア草加病院院長 金平 永二氏 大和成和病院院長 倉田 篤氏 浅田レディース駅前クリニック院長 浅田 義正氏

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